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ギョーカイ徒然日記
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仕事柄、毎週、毎月、様々なアーティストたちに会う機会をいただく。
楽しい時間を過ごさせてくれる人もいれば、
残念なことに嫌な気分にさせてくれる人もいる。
でも雑誌やweb(テキスト)の記事では、
そんな空気はなかなか伝わらない。
なので、折々で、インタビュー雑記をアップすることにする。
雑誌記事はほとんどプロモーション・トークで占められるから、
その人となりの真実は伝わり難い。
でもここでは現場の空気を活字にかえて届けてみようと思う。
CDレビューならぬ、アーティスト・レビュー。
記念すべき(?)第1回は大塚愛。
最近、雑誌編集者の大塚愛評が書かれている
とあるブログを読んだこともあり、
同感の意味をこめて記してみる。
彼女、気がつけばビッグな扱いのアーティストになっていた。
(あくまでもビッグなアーティストといいたいわけじゃないのであしからず)
デビュー前にインタビューした時には、
終始ニコニコした、
時にゲラゲラ笑いを連発する、
ブッ飛んだ浪速のおネェちゃん…、
という印象の強い人で、
とってもとっても楽しかった。
なのに「さくらんぼ」のヒットの余波もひととおり収拾がついて
暫く経った頃に取材したら、
なんと、しっとり系のいい女さん風のおネェ様、
という雰囲気に変わっていてビックリ。
もちろん、大口を開けて笑うこともなく、
質問の受け答えも、やけに口数少なく、
まるで関取衆にインタビューしているかとごとく、
「ええ」「まぁ」「うーん」などと、
こちらが“5”なげかけて“1”返ってくる感じ。
以前は、“1”なげかけたら“10”くらい返ってきてたのに。
自分の発言の影響力を意識しだしたのか?
それならまだいい。
自分がいい女さん、もしくは可愛い女の子として見られていることを
意識しだしたのか?(周囲から意識させられているのか?)
取材続きで疲れていたのか?(それならそれで人間的に×)
しかも、質問を愚問視して嘲るように冷笑してみせるところも
印象としてはマイナスだった。
最初からそうなら、この人はこういう人なんだと決めつけて終わるんだが、
最初がそうじゃなくとてもフレンドリーな人だっただけに、
その変貌ぶりに“?”がつく。
おまけに彼女を取り巻くスタッフの多さにもビックリした。
僕ら取材スタッフ(編集者、カメラマン)以外に、
A&R、宣伝担当、媒体担当、マネージャー(チーフ)、マネージャー(現場)、
ヘアメイクさん、スタイリストさん、それぞれのアシスタントさんなど、
10数名が彼女の受け答えを見守っていた。
そんな雰囲気に萎縮して関取問答になっていたのかとも思わないでもないが、
なんだか重苦しくて全然楽しくない、
もっといえば、
つまらない受け答えに終始した取材だった。
これが業界内に囁かれる
“セールスと高感度の反比例の法則”か。
アーティストが最初にヒットを飛ばす時、
周囲の変化に戸惑ってしまって勘違いしてしまうケースが多いのだ。
せっかくポップな、
万人ウケする曲を書くセンスがある(声の好き嫌いはまた別の話)のだから、
取材の対応もポップであって欲しいものである。
どうせ取材を受けるのであれば、
(こちらにとってはせっかく取材させてもらうのであれば)
わずか1時間あまり、
お互い楽しい時間、有意義な時間をすごしたいですから。