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ギョーカイ徒然日記
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芸能マスコミやワイドショーが大騒ぎしたために万人の関心事であるかのように扱われたこのバトル。結果的には、宇多田サイドの貫祿勝ちという印象が強い。
リリース日が同じであるため、(主に月刊の音楽雑誌の場合)二人のインタビュー記事は当然同じ号に掲載されたのだが、その際のほとんどの雑誌の表紙は浜崎の顔写真が占めた。浜崎サイドが各編集部にそれなりの圧力をかけた結果、というのが音楽関係者の大方の見方だった。ほかにも、アルバムの発売を宣伝するTVスポットの量も浜崎の方が圧倒的に多く目についたし、街頭の告知ポスターや街なかの宣伝ポップの数も、浜崎のものが多かった。それは、所属するレコード会社の力の入れ具合(=お金のかけ具合)を表わした結果でもあるのだが、なんとしてもライバルには負けまいとする浜崎サイドのその意気込みは、必死さをとおりこえて痛々しいくらいであった。
一方の宇多田サイドの姿勢は、イチ押し商品なりの告知はしたものの、必死にあがくライバル陣営を尻目に、どこか悠然と構えていたように映った。
弱い犬ほどよく吠えるものなのかどうかは知らない。往々にして自信のなさは必死さにつながる。そしてその様子は、明確に数字に反映された。ヒットチャートへの初登場週は宇多田が1位で浜崎が2位。次の週には一旦順位は逆転したが、それにしたところで、順位を操作したとはいわないまでも、場外バトルの様相を呈したこの争いの調和をはかったとの見方をしている人が多かった。カリスマにまつりあげられた浜崎と、天然の資質と感性を素直に形にする宇多田の、スタンスの差が勝敗を分けたと見る人もいた。
とはいえ、当の本人たちは、そんな表面的な勝ち負けなど気にはしていないハズ。音楽の価値は、聴く人の心にどれだけ色濃く影を落とすか、にあるのだから。