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ギョーカイ徒然日記

徒然日記
<年末賞レースの価値は?>

昨年末、レコ大(日本レコード大賞)の審査委員長(選考委員長?)の
阿子島たけしさんが亡くなった。
氏の逝去の報に際して、当初は事件か事故かとマスコミも大騒ぎしていたが、
結局はうやむやのうちに他の話題にとってかわられた印象が強い。
故人の悪口を言うつもりは毛頭ない。
興味を持ったのは、
氏が亡くなる何日か前に、
賞レースに関わるギョーカイ関係者に金品を要求したとかしないとかいう、
怪文書が出回ったことに関してである。
氏が実際にどうだったかは知らない。
ただ、審査員(誰とはいわない)が自らの権力(一票)をカサに、
手厚い接待を要求していたことは事実だ。
最近の手口は知らん。
かつては…。
レコード会社の宣伝セクションに評論家担当という立場の人間がいて、
年末になると、自社のアーティスト(や作品)に一票を投じてもらいたいがために、
評論家を接待していた。
その体質を逆手にとって、
評論家(といっても音楽をたいして知らない阿呆も多かった)
自ら接待を求めるケースもあった。
現に、
とある宣伝マンから
「○○さん(某音楽評論家)が“今年は中華が食べたい”って言うから、
“じゃぁ香港にでも行きますか?”って訊いたら、
“スケジュール的にキツイなぁ”って言うもんだから、
××ホテルの一流中華レストランで御馳走しましたよ」
なんて愚痴話をよく聞かされた。
そのほかにも、ちょっと中身は違うが、
30年ほど前に20代でレコ大の審査員に推薦されたものの、
それを蹴ってアウトローを気取って話題を集めた評論家
(とは名ばかりで、実際はさして音楽なんか知ってなかったが)
がいたんだが、何年か後に、掌を返すように、
自分からその審査員の座に就こうと、
関係者に根回しをはかり擦り寄っていった…、
というなんとも間抜けで恥さらしな噂も実しやかに囁かれた
(個人的には真実だと思っている)。
つまり、それほどのうま味が審査委員にはあるということだ。
ここ数年、まったく興味がなく、レコ大は見ていない。
後日いろんな報道で結果を知るのだが、
時折、ノミネート歌手の中に、
全然聞いたこともない名前の人が混じっていることがある。
そんな時、接待が奏功した結果なんだなって思う。
CDの実売数を基準にしたレコード協会が選定する
“日本ゴールドディスク大賞”なら納得もする。
それ以外の、
選考の基準がなんだかよくわからない賞なんか無くしてしまえばいいのだ。
そこに残るのは、
利権に群がる油ぎった大人たちの醜い欲望の殻だけのように思えるから。
そういえば…、余談になるが、
昨年暮れに、FNS歌謡祭を見るともなしに見てしまったが、
ジャニーズとエイベックスのプロモーション番組みたいで
大いにしらけた。
昨今、何らかの賞を取ることは何かしらの箔になるのか?
おそらく、視聴者はカラクリのおおよその裏事情は知っているのだし。
僕等の青春期にはそれなりの権威もあった気がする。
だけど今じゃ、権力権威をふりかざす大人たちの茶番でしかない。
そんな腐った賞レースも賞番組も消えてなくなれ。
CDのセールスを伸ばしたいなら、
中身のない賞なんかに頼らず、いい楽曲、いいアーティストを生み、
しっかり宣伝しろ。
実のない銭クレイジーな(一部)評論家もどきをよいしょするのはやめろ。
時間と金の無駄。
そんな古い体質がいまだ当たり前のごとく残っているから、
音楽シーンは進化洗練せずに時代からとり残されるのだ。
くたばれ賞レース&おバカな(一部)評論家たちよ!
最後に、阿子島氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

追伸:すでにお気づきかと思いますが、
ひと足先にレビューの更新が再開しています。
ESPミュージカルアカデミーの有能な学生の鋭い感性を借りながら、
ビビッドなレビューを展開していきますので、ご期待下さい。

J-POP 花前線編集部/Nk

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